緊急時に役立つ炭の知識④

東日本大震災で被災されました皆様へ心よりお見舞い申し上げます。

 

大きな余震も発生しており、不安な日々を過ごされているかと思います。

 

弊社も先般、共同産業としての義援金と弊社社員一同が善意で募金を

 

して頂きました義援金を防府市役所を通じて、日本赤十字社へ納めさせて

 

頂きました。

 

 さて、緊急時に役立つ炭の知識の第4弾です。

 

皆さんは、炭も薪もオガライトも同じ熱量と思っていませんか?

 

また、どんな特性があるかっていますか?

 

今回は、その違いについて説明したいと思います。

 

①総発熱量

・オガライト・・・約4,500kcal/kg

・ペレット ・・・約4,500kcal/kg

・薪    ・・・約3,000kcal/kg

・炭    ・・・約7,500~8000kcal/kg

※炭は、黒炭と白炭で差がある

 

②特  性

オガライト ・・・ オガ粉を乾燥し、加熱圧縮した棒状のものである。

          <長所>

          a)形が一定

          b)含有水分が安定

          c)乾燥したオガ粉が原料なので

           薪よりも火力が強い

          d)弊社では丸太を製材するときに発生する

           オガ粉を原料にしているので安全安心

           (古い廃材等では、有害な薬材等が塗布されている

           可能性あり)

          <短所>

          a)水や湿気に弱く、水分を含むと膨張する

           水分過多になると、形状が崩れ、元のオガ粉になる

          b)着火後しばらく煙が出る

 

ペレット  ・・・・ 乾燥したオガ粉等を加熱圧縮し、直径5-10mm程度の

           円柱状のもの

          ※長所や短所は「オガライト」とほぼ一緒であるが、

          小さいものなので、持続性は劣るが、少量づつ

          投入することによってコントロールはし易い

 

     ・・・・ 丸太などの端材を割ったものです

          <長所>

          a)木材さえあれば、供給に問題なし

          b)雨等に強く、濡れても形が崩れない

          <短所>

          a)含有水分がオガライトより高い

          b)工業的に生産していないので、多くは供給できない

          c)煙が出る

 

    ・・・・ 切りだした木を炭化した自然炭とオガライトを炭化した

         オガ炭の2種類があり、その中でも炭化温度の低い

         黒炭タイプと炭化温度の高い白炭タイプがある

         Ⅰ.自然炭

         <長所>

         a)持続時間が長い(特に白炭タイプ)

         b)熱量が高い(特に白炭タイプ)

         c)煙が出ない(ちゃんと炭化されたもの)

         <短所>

         a)爆跳する可能性がある

         b)白炭タイプは特に着火性が悪い

 

         Ⅱ.オガ炭

         <長所>

         a)持続時間が長い(特に白炭タイプ)

         b)熱量が高い(特に白炭タイプ)

         c)煙が出ない(ちゃんと炭化されたもの)

         d)爆跳しない

         e)好きな大きさに容易に折れる

         f)形状が一定

         <短所>

         a)白炭タイプが特に着火が悪い

 

  今日も、いっぱい書いてしまいました。。。また、続き書きますね。